発行冊子の紹介


第88号 2017年 7月 発行

   目次  
【88巻頭言】                      
論文検索今昔                     上遠野浩一
2016年・古代史総括                森岡秀人
会員広場【小休止】
アンデス通信41                   市木尚利
百済観音の飛鳥時代(第11回)            山下輝幸 
続・伊勢神宮はなぜそこに鎮座するのか(上)      尾関 章
 
【巻頭言】論文検索今昔                上遠野浩一
 現在、あるテーマの論文を探す場合、国会図書館のウェブページ(国会図書館サーチ)で検索をかければ、ほとんどの 文献は検索できる。どの図書館がその文献を所蔵してるかも検索できる(CiNii Books)。ネット上からダウンロードが可能なも のもかなりある。国会図書館では、コピーサービスもしており、手続きを踏めば、欲しい論文は、2~3日後には確実に手には いる。  
 以前は、どんな論文があるのかを調べようと思うと、大学図書館か都道府県立図書館に出向き、『雑誌記事索引』か 『史学雑誌』の巻末目録などを引き、検索した雑誌を書庫から出してもらい、必要個所をコピーした。行った図書館がその雑誌 や書籍を所蔵しているかどうかは、いってみなければわからない。所蔵されていなければ、所蔵館を紹介してもらってコピーに 行くか、図書館相互のコピーサービスを使って、コピーを送ってもらうという、かなりの面倒なことをしてやっと目当ての論文を 手に入れることができた。もっと以前は、コピー機さえない時代もあったという。今から思えば、もうほとんど考えられない。
 ということは、現在ではそのテーマに関する文献は、手に入れていて、読んでいて当然ということだ。研究するという ことは、膨大な研究史に向き合わねばならないという大変面倒な作業なのである。